萌えゲーアワード受賞作品

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【PCゲーム/ソフトウェア】 Dies irae 〜Interview with Kaziklu Bey〜【全年齢向け】【萌えゲーアワード2016 燃え系作品賞 受賞】

俺の母親は姉だった。ニューヨークのブルックリンにあるヴァンパイア・バー、怪物園(ボルヘス・ハウス)で、対面のインタビュアーに向ける男の言葉はそんなものから始まった。第二次大戦以降、世界中のあらゆる紛争地帯に現れて、暴虐の限りを尽くす白貌のSS将校。戦場の吸血鬼。彷徨えるハーケンクロイツ。それは陳腐なオカルトめいた伝説(ミーム)として時に噂されるものだったが、単なるありきたりな与太話ではない。彼こそがヴィルヘルム・エーレンブルグ。世界の敵として、国連が極秘に追い続けている第三帝国の残党。聖槍十三騎士団という、魔人たちの一人であった。その彼は今、長年待ち続けた悲願を果たすため日本へ向かおうとしている。普段なら無視か殺すかしていたであろうインタビューなどに応えているのは、約束の時を前に高揚した心が生んだ遊びにすぎない。ともかく、彼はそうした理由で機嫌がよかった。饒舌であり、感傷的にもなっていた。ゆえに今へ至るまでの人生を振り返り、その道程を懐かしむ。問われるがまま、己の過去を明かしていく。魂に食い込んだ血の呪い。拭い去れぬ水銀の業。それを自覚した日、ヴィルヘルム・エーレンブルグとは何者であるのかを、深く刻み付けた少女との物語を。全部、全部話してやるよ。そいつとの出会いから、終いまでをな。
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【PCゲーム/ソフトウェア】 D.C.5 〜ダ・カーポ5〜【萌えゲーアワード2023 サウンド賞 受賞】

空に最も近い島、香々見島。この島には空を鏡のように映す水鏡湖と、シンボルである桜の大樹の聳える香々見学園がある。香々見学園に通う、玖星創眞(くじょうそうま)は、幼馴染の腐れ縁な女王様・八坂愛乃亜(やさかめのあ)、生徒会長でもあるお姉ちゃん・常坂雪那(ときさかゆきな)、高嶺の花のお嬢様・白河灯莉(しらかわあかり)、愛乃亜の妹で兄と慕ってくれる・八坂可子(やさかかこ)、謎の情報通・杉並(すぎなみ)らと、騒がしくも楽しい学園生活を過ごしていた。そんな香々見学園には、「想秤(はかり)の桜」として学生たちに親しまれている、一本の不思議な桜の木がある。学園内の出来事について学生たちの総意を示してくれるこの桜の木は、お祭り好きな学生たちに重宝されていた。みんなが興味のある「秤事(はかりごと)」の際には、制服の上に「白」か「黒」のケープを羽織り、想秤の桜に想いをまとめてもらう。それがこの学園内での決め事となっていた。最近の学園の話題は、今年の「香々祭」を文化祭にするか、体育祭にするか。活躍の場を確保しようと、生徒会が主催する「秤事」に向けて、アピール合戦を繰り広げる文化部や運動部の面々も学園の風物詩だ。そんなある日。水鏡湖を訪れた創眞の前で、もう何年も花を咲かせていなかった「もう一つの桜」が輝き、花を咲かせる。見上げた空からは、舞い散る桜の花びらと共に、ひとりの少女が降ってくる。「そう、あなたが……」謎の少女・桜来瑞花(さくらぎみずは)はささやく。少年と少女が出会い、運命が動き始める。季節外れの桜が舞う中、少年少女たちの物語が、幕を開ける―。━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…『D.C.5 〜ダ・カーポ5〜』の無料体験版が登場!!体験版はこちら!
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【PCゲーム/ソフトウェア】 終のステラ【全年齢向け】【萌えゲーアワード2022 シナリオ賞 受賞】

地球が、すでに人類の世界ではなくなってから久しい。世界はシンギュラリティを起こした機械群に支配され、人々はその片隅で、息を潜めて生き長らえていた。運び屋‘‘ジュード’’の元に、依頼が舞い込む。それはシンギュラリティ機械群の影響を受けない、 少女型アンドロイド‘‘フィリア’’を輸送して欲しいというものだった。世間知らずなフィリアの行動に嫌気がさしながらも、ジュードは旅を始める。時には略奪を繰り返す人間から逃げ、時には機械群が闊歩する危険地帯を通り抜け、輸送依頼を果たそうとする。少女は何度も人間になりたいと口にする。遥か空の先に辿り着けば、アンドロイドは人間になれると言うのだが……?
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【PCゲーム/ソフトウェア】 Summer Pockets REFLECTION BLUE【全年齢向け】【萌えゲーアワード2020 主題歌賞 受賞】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━手に取って楽しめるパッケージ版はこちら━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━主人公である鷹原羽依里(たかはら はいり)は、亡くなった祖母の遺品整理のために夏休みを利用して1人で鳥白島にやってきた。1日数本しかない連絡船を下りたとき、1人の少女と出会う。彼女は潮風に髪を遊ばせながら、遠くを…海とも空とも言えない境界線をただ眺めていた。気がつけば少女はどこかへ行ってしまい、羽依里は狐に摘まれた気分になりながら、祖母宅へ向かう。そこではすでに親戚の叔母がいて、遺品整理を行っていた。羽依里は、祖母の思い出の品の片付けを手伝いながら、初めて触れる「島の生活」に戸惑いつつも、順応していく。都会暮らしでは知ることの無かった自然とのふれ合い。忘れていた懐かしい何かを、思い出させてくれるような、そんな生活だった。海を見つめる少女と出会った。不思議な蝶を探す少女と出会った。思い出と海賊船を探す少女と出会った。静かな灯台で暮らす少女と出会った。島で新しい仲間が出来た――この夏休みが終わらなければいいのにと、そう思った。