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【PCゲーム/ソフトウェア】 Dies irae 〜Interview with Kaziklu Bey〜【全年齢向け】【萌えゲーアワード2016 燃え系作品賞 受賞】

俺の母親は姉だった。ニューヨークのブルックリンにあるヴァンパイア・バー、怪物園(ボルヘス・ハウス)で、対面のインタビュアーに向ける男の言葉はそんなものから始まった。第二次大戦以降、世界中のあらゆる紛争地帯に現れて、暴虐の限りを尽くす白貌のSS将校。戦場の吸血鬼。彷徨えるハーケンクロイツ。それは陳腐なオカルトめいた伝説(ミーム)として時に噂されるものだったが、単なるありきたりな与太話ではない。彼こそがヴィルヘルム・エーレンブルグ。世界の敵として、国連が極秘に追い続けている第三帝国の残党。聖槍十三騎士団という、魔人たちの一人であった。その彼は今、長年待ち続けた悲願を果たすため日本へ向かおうとしている。普段なら無視か殺すかしていたであろうインタビューなどに応えているのは、約束の時を前に高揚した心が生んだ遊びにすぎない。ともかく、彼はそうした理由で機嫌がよかった。饒舌であり、感傷的にもなっていた。ゆえに今へ至るまでの人生を振り返り、その道程を懐かしむ。問われるがまま、己の過去を明かしていく。魂に食い込んだ血の呪い。拭い去れぬ水銀の業。それを自覚した日、ヴィルヘルム・エーレンブルグとは何者であるのかを、深く刻み付けた少女との物語を。全部、全部話してやるよ。そいつとの出会いから、終いまでをな。
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【PCゲーム/ソフトウェア】 【全年齢】機神咆吼デモンベイン ダウンロード版

科学と共に魔術理論が進歩した世界。魔導技術によって繁栄を極めた大都市アーカムシティは、恐るべき犯罪結社『ブラックロッジ』に脅かされていた。稀代の大魔術師にして最凶最悪の魔人マスターテリオンを首領に掲げ、『ブラックロッジ』の信徒は己が欲望のおもむくまま破壊と混乱を振りまく。街を圧倒的なパワーで蹂躙する破壊ロボ。邪悪な力を振るう強壮無双の魔術師たち。そして最も深淵なる魔術によって招喚される最強の魔導ロボット『鬼械神(デウス・マキナ)』。何者も『ブラックロッジ』に抗える戦力を持ち合わせていなかった。アーカムシティの守護者・覇道財閥はそんな『ブラックロッジ』を打ち倒すため、一体のロボットを製造する。――デモンベイン。魔術理論の粋を結集させた、最強のロボット。しかし、デモンベインを起動するためには、力のある魔導書が必要だった。しがない三流探偵の大十字九郎は、覇道財閥の総帥・覇道瑠璃から魔導書捜索を依頼される。過去のトラウマから魔術に関わる事を躊躇する九郎。しかし、提示された報酬額はそんな思いを吹き飛ばすほどに魅力的だった。魔導書を探す九郎の前に、『ブラックロッジ』に追われる少女アルが現れる。なんと彼女は魔導書『アル・アジフ』の精霊だった。逃走劇に巻き込まれる九郎。そして逃げ延びた先、九郎とアルは街の地下に眠るデモンベインと出会うのだった。ぶつかり合う魔術と魔術。鋼鉄と鋼鉄。デモンベインと『ブラックロッジ』との戦いが今、幕を切って落とされた。摩天楼に機神の咆吼が木霊する――!
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【PCゲーム/ソフトウェア】 Dies irae 〜Amantes amentes〜 HD −Animation Anniversary−【全年齢向け】

1945年、5月1日……ドイツ。陥落するベルリンにあって、ある儀式を行っている者たちがいた。彼らにとって戦争に敗北することなど些事であり、むしろそれによって生じる夥しい犠牲者たちを、儀式の触媒として生贄に捧げようとしていた。その試みが成功したのか失敗したのか、誰にも分からない。彼らは終戦後、行方をくらまし、生きているのか死んでいるのか、そもそもそんな者たちが本当に存在したのか、やはり誰も分からないまま、噂だけが広がっていく。聖槍(せいそう)十三(じゅうさん)騎士団(きしだん)――時代の闇が生んだ超人たち。彼らはいずれ戻ってくる。そのとき世界は破滅する。ゆえに、再来を許してはならない――と。そして61年の歳月が流れた。彼らを知っている者たちは、その大半が死んでしまい、皆が彼らを忘れていた。しかし――2006年……日本。諏訪原(すわはら)市の学園に通う藤井(ふじい)蓮(れん)は、とある事件を境に親友・遊佐(ゆさ)司狼(しろう)と決裂し、殺し合いじみた喧嘩の果てに二ヶ月間の入院生活を余儀なくされていた。季節は秋から冬に――クリスマスを間近に控えた12月。半身をもがれたような喪失感を覚えつつも、退院した蓮は司狼のいない新たな日常を構築し直そうと思っていた。失ったものは戻らない。ならせめて、今この手にあるものを大切に……と。だが、それすらも崩れ去る。夜毎見る断頭台の夢。人の首を狩る殺●犯。それを追う黒衣の‘騎士’たち。常識を超えた不条理が街を覆い、侵食していく。その異常は二ヶ月前の比ではなく、今まで積み上げてきたすべてのものを粉砕する暴力的なまでの非日常。変わらなければ、生きられない。生き残らないと、戻れない。加速度的に狂っていく世界の中、蓮は独り、日常と非日常の境界線を踏み越える。何も大層なことを望んでいるわけじゃない。正義や大義を振りかざしたいわけでもない。ただ、還りたいだけ。つまらない、退屈だけど平凡で暖かかったあの頃に。悲壮な決意を期する胸に、司狼の声が木霊する。この街に住んでいたら、遅かれ早かれどいつもこいつも気が狂う――と。聖槍十三騎士団との戦い狂気と殺戮と呪いに満ちた戦争の続きその果てに、蓮はいったい何を見るのか…